“ALONE/アローン”を観ました。
シチュエーション・スリラーということで多少のグロは覚悟していましたが、なんとなくそれだけではない感じと結末が気になっていたため観賞。
良いか悪いかは見た人次第ですが、僕の知るシチュエーション・スリラーとは少し違っていました。
王道好きの自分としては嫌いじゃない作品でした!
- “ALONE/アローン”のあらすじ
- “ALONE/アローン”見どころ
- “ALONE/アローン”ネタバレ感想
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目次
“ALONE/アローン“
公開 | 2016年イタリア 2018年日本 |
監督 | ファビオ・レジナーロ ファビオ・グアリョーネ |
脚本 | ファビオ・レジナーロ ファビオ・グアリョーネ |
本編 | 106分 |
出演 | アーミー・ハマー アナベル・ウォーリス トム・カレン クリント・ディアー ジェフ・ベル(英語版) ジュリエット・オーブリー |
“ALONE/アローン“あらすじ
スナイパーであるマイク・スティーブンス(アーミー・ハマー)は、スポッター(助手)のトミー・マディソン(トム・カレン)と共にテロリストのリーダーを暗殺する任務に就いていた。
しかし、ターゲットが現れたのは結婚式の場であり、マイクは狙撃を躊躇って暗殺に失敗してしまう。
なんとか追手から逃れた2人は救援を受けられる村へと徒歩で向かうが、途中で危険地帯を示す看板が風で飛ばされてきた。
周辺一帯に3000万以上の地雷が埋まっていることを思い出したマイクは、村への道中が地雷原なのではないかと疑う。
しかし、到着を急ぎたいトミーの言葉で前進を続ける。
次の瞬間、トミーは地雷を踏んで両足が吹き飛び、ほぼ同時にマイクも左足で地雷を踏んでしまう。
一歩も動けなくなったマイクは離れた位置で横たわるトミーを叱咤激励し、彼が抱えていた無線機で救援を呼ばせようとするが、気が動転して上手くできない。
見かねたマイクが地雷の不発を信じて移動しようとすると、トミーは彼を止めるために拳銃で自殺してしまう。
慟哭の後に自身を落ち着かせたマイクは、慎重に右膝を突いて足の下に地雷があることを改めて確認すると、手斧・靴紐・ライフルスリングを活用してトミーの傍にある無線機入りのバッグをなんとか手繰り寄せるが、無線を使用するには太陽電池による充電が必要だった。
所持品を改めながら充電完了を待って友軍に救助を要請すると、
「砂嵐の影響で救助ヘリを向かわせることはできない」
「周辺で任務を行う部隊が最短で52時間後に近くを通過する」
「限界が来たら爆発しない確率7%に賭けて地雷から足を離せ」
と返答される。
最後の携帯食料と水を口にした後、やがて迫ってきた砂嵐を耐えたマイクの傍にはトミーの遺体が運ばれてきており、固定し忘れていた無線機は遠く離れてしまっていた。(引用元:wikipedia)
“ALONE/アローン“見どころ
シチュエーションスリラー
シチュエーションスリラーとは”限定された空間で巻き起こるホラー”
代表的な作品には、
バスルームに閉じ込められた見知らぬ2人、壁に鎖でつながれており、中央には拳銃自殺したと思われる男の遺体が…。
目を覚ますと真っ暗闇の中で狭い空間に閉じ込められていることが分かる。そこは埋められた棺桶の中だった。足元の携帯やライターで状況を確認出来たが窒息する前に脱出出来るのか…。
などがあります。
動けない場所での圧迫された恐怖がずっと付きまとう作品ですね。
今作も「地雷を踏んでしまい、離せば爆発する」という移動の自由を奪われたシチュエーションホラーです。
こういう作品は息が詰まります。いい意味で。
でも、いつも1時間半もこのままどうやって展開するんだろう?という期待感で見てしまいます笑
主演、アーミー・ハマー
2017年のアカデミー賞で話題になった映画『君の名前で僕を呼んで』に出演し、ゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートもされている注目の俳優です。
アーミー・ハマーは、過去のトラウマの影響や、脱水症状、一か所に長時間体を固定しなければならない苦痛や身体への影響の資料を学び、海軍に問い合わせるなどとことん役を追求したそうです。
グアリョーネ監督は最初、ハマーの主演には反対だったそうです。その理由は、今までチャーミングな役が多いからとのこと。
正反対の軍人の役をハマーに任せるとこの映画が死んでしまうとまで言っていたそうです。
しかし、プロデューサーの説得に応じ打ち合わせを終え、最終的には主人公を演じたハマーを称賛したようです。
『君の名前で僕を呼んで』のオリヴァー役とはえらい違いです。
それだけの意気込みを画面越しに感じました。
“ALONE/アローン“ネタバレ感想
※ネタバレを含みますので苦手な方はそっとページをお閉じください。
最近のシチュエーションスリラーなどでよくある、
どこまで痛そうに見せられるか
残虐に見せられるか
みたいな部分があるのではないかなと身構えていましたが、思っていたものと少し毛色が違いました。
賛否両論あると思いますが、個人的には
テーマは良かったけどストーリーが荒い。
という感想ですね。
前向きでメッセージ性のあるものは嫌いじゃないので、地雷を踏んだ自分=自由に進めない自分という構図は嫌いではないですし、そこからもう一度自分を見つめなおして、覚悟を固め、恋人に空港で片膝ついて…という人が変わっていく様子はとても良かった。
軍に見放されたように感じるシーンや、足を固定したまま砂漠での52時間で絶望もひりひりと伝わってくるんですが、ベルベル人の立ち位置や、見ている幻覚の内容がふわふわしていて少し入りにくいところもあるかな。
ベルベル人の迷わずいけよ!自由の為に!的な考えはわかるのですが、ジグザグ歩きとの整合性が取れなかったです。個人的にですが。
あと、「自由のために踏み出す」ことが7%に賭ける事というのもちょっとギャンブル性が強すぎやしませんかと。
嫌いじゃなかったなと思ったのに最後酷評してしまいましたが、王道寄りが好きな方の方が気に入るストーリーだと思います。
是非ご覧になってください。
アーミー・ハマー出演作品
【映画】ひと夏の切ない恋”君の名前で僕を呼んで”あらすじとネタバレ感想
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