映画”老後の資金がありません“を観ました。
終活という言葉が広く認知されるようになり、国が言い放った老後二千万円問題。
65歳以上の夫婦が年金以外で必要になる資産がおよそ2千万という話。
これには日本中が驚きましたよね。
そうならないために我々は税金やら年金やら収めてきたんじゃないのか?
国は何をやってるんだと怒り心頭の方も多かったですね。
さて、今回は、天海祐希さんと、松重豊さん夫妻が送る終活ムービー!
“老後の資金がありません”についてのネタバレ感想をお届け致します。
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目次
“老後の資金がありません“
公開 | 2021年 日本 |
監督 | 前田哲(陽気なギャングが地球を回す、こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話など。) |
原作 | 垣谷美雨()農ガール、農ライフ、姑の遺品整理は、迷惑ですなど |
本編 | 115分 |
出演 | 天海祐希 松重豊 新川優愛 瀬戸利樹 加藤諒 柴田理恵 石井正則 若村麻由美 友近 クリス松村 高橋メアリージュン 佐々木健介 北斗晶 荻原博子 哀川翔 竜雷太 藤田弓子 毒蝮三太夫 三谷幸喜 草笛光子 |
“老後の資金がありません”あらすじ
主婦・後藤篤子(天海祐希)は、困っていた。
家計は妻に任せきりの夫・章(松重豊)の給料と篤子がパートで稼いだお金をやりくりして、フリーターの娘・まゆみ(新川優愛)と、大学4年生の息子・勇人(瀬戸利樹)を育て上げた。
節約をモットーに、自分に許した小さな贅沢と言えば、月謝5000円のヨガ教室程度。憧れのブランドバッグも我慢して、老後の資金をコツコツと貯めてきた……はずなのに!
身の丈に合っていたはずの篤子の生活が、突如綻び始めたのだ。
入院していた舅の今際の際に、章の妹・志津子(若村麻由美)から喪主を押しつけられ、葬儀代400万円近くを支払うことに。
折しも、密かに正社員登用を期待していたパート先をリストラ。
なかなか次の仕事が見つからないところに、まゆみが結婚相手を連れて来た。
年収150万円のバンドマン・琢磨(加藤諒)は、地方実業家の御曹司につき、芸能人御用達の式場での盛大な披露宴を希望しているという。
しかも費用は両家の折半で、最低でも300万円負担することに。
700万近くあった貯金があっという間に底をついてしまいそうな、後藤家大不況の中、章の会社がまさかの倒産!?
住宅ローン完済の当てにしていた退職金は当然0円。結婚30周年目前、夫婦そろって失職するハメに。
篤子の銭闘はなおも続く。
金銭感覚が麻痺しそうになりながらも、自動車の売却やレンタルモップの解約など、家計のダウンサイジングを次々と断行。
しかし篤子の努力もむなしく、出費はかさむばかりだ。
いよいよ毎月9万円の姑・芳乃(草笛光子)への仕送りさえ捻出できなくなった篤子は、志津子夫婦との話し合いの席で、芳乃を引き取ると口走ってしまう。
やむなく姑との同居がスタートするも、元・老舗和菓子屋女将は超がつくほどの浪費家だった…!芳乃の豪快な金遣いに、貯金はいよいよ0円が目の前に迫る勢いになってきた頃、今度はいきなり「生前葬をする」と言い出した!?
ありとあらゆるお金の問題に振り回されてきた篤子の我慢は、ついにピークに達する!! 果たして篤子は、この絶体絶命のピンチを切り抜けることができるのか?!
出典元:https://rougo-noshikin.jp/story.html
“老後の資金がありません”見どころ
真剣に向き合ってしまうと気が重くなる内容をコメディ要素たっぷりにお届けしている本作の見どころは何と言ってもその出演者の豊かさではないでしょうか?
豪華俳優陣!
何と言っても目を引くのは主演の天海祐希・松重豊を始め、次々に登場する豪華俳優陣!
娘役の新川優愛、息子役には瀬戸利樹、まさかの娘の彼氏役(婚約者)には加藤諒がキャスティングされ、ヘビメタのボーカルで年収は160万円。
天海祐希のヨガ仲間には柴田理恵、講師にはクリス松村。
すでに色々濃い笑
加藤諒の両親役には佐々木健介・北斗晶夫妻!
結納の際には、結納金を『幾久しくお納めください。』と連呼してますが、「末永く」という意味なのでその微妙なニュアンスがまた面白い。
中でも驚いたのは、柴田理恵さん演じる神田サツキの父の年金問題に役所から来た職員がまさかの三谷幸喜!!
あれ?監督三谷幸喜だったかな?とついつい確認してしまいました!
哀川翔・竜雷太・藤田弓子・毒蝮三太夫・草笛光子など豪華メンバーで脇を固めながら、ショップ店員にピスタチオ、葬儀屋スタッフに友近、警察役にスリムクラブとお笑い界からも多くの方が出演しています。
楽しい展開が随所に散りばめられています!
刑事役にスリムクラブ!
ショップ定員にピスタチオ
役所職員に三谷幸喜
終活の大変さ
老後2000万円問題とは
公的年金だけで生活しようとすると、標準な生活の場合月に5.5万円足りなくなる。
なので65歳から30年間生活する場合に2000万円くらい足りないという話です。
この話があまりに広がり、老後に不安を抱くようになりましたね。
そのおかげで高齢の方がお金を貯めこむようになりお金が廻らないなど色んな意見が飛び交いました。
劇中では老後の資金は4000万円必要と言われていましたね。
どこにそんなお金がと思いつつも、今作では、具体的な数字が飛び出してくる点が面白い。
葬儀のシーンではお坊さんのお経がすでに費用の説明になっていて、家族の思いと葬儀屋の考えの差をリアルに表しています。
昨今では、ここまでの勧め方は減りましたが、下町や地方の昔ながらの葬儀社さんは今でもその手法を使っているようです。
・故人様にふさわしい
・最後の親孝行
・皆さんこれくらいは出しますね
この3つを話されたら警戒してもいいかもしれません笑
“老後の資金がありません”まとめ
老後の資金について詳しく話を展開する映画かと思いきやクセのある登場人物が展開するパロディムービーでしたが、まんざらでもない部分もたくさんありました。
葬儀費用や、家族の状況、親の見守りに自分自身の人生について。
先日、ファイナンシャルプランナーさんとお話する機会があったんんですが、老後の話になると、自分の好きなことに使えばいいんですよ!
とおっしゃっていました。
もちろん保険や投資などで備えることも必要ですが、そればっかりで一度きりの人生をただ堅実・倹約して過ごすのはもったいない!そうです笑
自分の子供や孫にお金を残してあげたいという気持ちも大切かもしれませんが、一番は自分の為に使っていただきたい!
今作を観てそんなことを改めて考えました!
ご自身の終活・親の終活のために是非気軽に見ていただきたい作品となっています!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ちょうど知人が終活の事業を始めたそうで興味深いです!
家族のかたちに興味があるならこちらも是非。
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