こんにちは。つむりです。
今回は不朽の名作。1986年のアメリカ映画「スタンド・バイ・ミー」。
ご存じの方も多いのではないでしょうか?
12才の少年たちのひと夏の大冒険のお話です。
またエンディングテーマ曲の「スタンド・バイ・ミー (ベン・E・キング)」も本作にマッチした名曲として大ヒットしました。
- スタンド・バイ・ミーのあらすじ
- スタンド・バイ・ミーの見どころ
- スタンド・バイ・ミーのネタバレ感想
- スタンド・バイ・ミーの小話
についてまとめてみました。
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目次
スタンド・バイ・ミー
公開 | 1986年アメリカ(日本公開は翌年) |
監督 | ロブ・ライナー(恋人たちの予感、最高の人生の見つけ方) |
原作 | スティーヴン・キング(刑務所のリタ・ヘイワース、グリーンマイル) |
本編 | 89分 |
出演 | ウィル・ウィトン リヴァー・フェニックス コリー・フェルドマン ジェリー・オコンネル キーファー・サザーランド |
スタンド・バイ・ミーあらすじ
主人公の作家ゴーディが、「弁護士クリストファー・チェンバーズ刺殺される」という新聞記事を見かけ、12歳の頃に住んでいた田舎町キャッスルロックでの日々を思い起こすところから物語始まる。
ゴーディ(ウィル・ウィートンの愛称、俳優名ウィル・ウィートン)は、親友のクリス(リヴァー・フェニックス)やテディ(コリー・フェルドマン)、バーン(ジェリー・オコンネル)の4人でいつもつるんでいた。
性格も環境も違う4人だったがウマが合い、秘密基地のような小屋でタバコをふかし、トランプで遊んでいた。
ある日、バーンが秘密基地に息を切らして駆け込んでくる。
とっておきの情報だともったいぶるバーンに対し、3人は最初茶化していたが、「死体を見たくないか?」という言葉に事の重大さを感じバーンの話に耳を傾ける。
バーンはへそくりを家の下に埋め、その地図を書いていたが母親に捨てられてしまい、9カ月もの間家の下にもぐり掘っていた。
そこで、兄が不良グループと話しているのを聞いていた。
行方不明になっているレイ・ブラワーという少年が、森の奥で列車に跳ねられ死んでいるという。
本人たちは盗んだ車で行ったため、このことは内緒にしておこうと話していた。
バーンがゴーディ達に話すと、「死体を見つけると英雄になれる!」と盛り上がり、死体探しの旅に出る。
スタンド・バイ・ミー見どころ
大人になりたくない
それぞれに悩みがあり、将来への不安があった。
ゴーディは兄を亡くし、兄に期待していた父から比較され肩身の狭い思いをしている。
自分が好きな物語を書く才能も父には認めてもらえないままやめようとしていた。
クリスは頭がいいからこそ、アルコール依存症の父と不良の兄のせいで自分が誰にも信頼されないでいることを理解し、自分もロクな人間にならないだろうと将来を悲観していた。
テディの父は戦争で精神を病んでしまい、テディに虐待をすることもあったが、戦争に行っていた父をテディは尊敬しているところもあった。
父をバカにされると激高し大声を出して立ち向かった。
ひと夏の大冒険!
- 線路の上をひたすら歩く。(片道約30㎞)
- アソコを噛むように訓練された犬との闘い
- 橋の上で列車から逃げる逃げる
- 沼地でのヒルとの遭遇
- 野宿~コヨーテにおびえながら~
- 地元の不良との対峙
とまぁ様々な大冒険を経験する4人ですが、最大の目的は「死体を見つけること」。
この目的のために一歩一歩進んでいく彼らの葛藤や成長がこの物語の一番の見どころです。
ただ、この作品は12歳の少年達のロードムービーではなく、大人や環境への葛藤が描かれています。
信頼
『私はあの12歳の時に勝る友人をその後二度と持ったことがない。
誰もがそうなのではないだろうか。』
ゴードンが書いていたこの物語の締めくくりの一言。
これはもちろんクリスのことだろう。
2人は自分の悩みや弱さをすべて吐き出していた。それを飲み込んでくれる唯一無二の友人がこの2人なのだ。
ゴーディの才能を認め、この才能を認めないゴーディの父親からゴーディを守ろうとするクリス。
また、給食費を盗み停学になったときのことを涙ながらに語るクリス。
実際は一度は盗んだもののサイモン先生に返しにいった。しかし金は出てこずクリスは停学になる。翌週サイモン先生は新しいスカートを履いてきた。
しかし、このことをクリスが訴えても誰も信じない。彼の兄が不良だからだ。
涙ながらに、自分のことを誰も知らない場所に行きたいと涙を流す、クリスの方をゴーディはそっと撫でていた。
そんなクリスに僕と同じ進学組に入ろうと進めるが、無理だと一蹴される。
しかし、その後クリスは猛勉強し、ゴーディと同じ道を歩き始める。
スタンド・バイ・ミー 小話
実話を元にしている??
実は、ゴードン・ラチャンスのモデルは原作のスティーヴン・キングであり、彼が少年時代に経験したことであり「自伝的な作品だ」と言ったこともあります。
キングが体験したショッキングな出来事は、4歳くらいの頃、近くに住んでいた友達が列車にはねられて亡くなったこと。
母親の話では、その日帰ってきたキングは一切口をきかなかったそうです。
また、ゴーディと同様に、小さい頃に兄を亡くしています。
こういった経験からスタンド・バイ・ミーの原作となる「The body」が誕生しました。
現在の彼ら
ウィル・ウィトン
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2020年のウィルの写真(40歳)。スタンド・バイ・ミーで有名になり、新スタートレックに出演していた、その後日本では知られていないが声優としても活動している。
リヴァー・フェニックス
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23歳という若さでこの世を去ったリヴァー。
死因は薬物の過剰摂取というもので残念でならない。
貧しい家庭で育ち生活費を稼ぐために路上パフォーマンスをしていたところをタレントエージェントにスカウトされエンターテインメントの世界に入っていた。
救急車で運ばれるリヴァーの最後を看取ったのが親友のフリー(レッド・ホット・チリペッパーズ)と知り衝撃を受けました。
コリー・フェルドマン
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幼少期から、グーニーズ・グレムリン・13日の金曜日などヒット作品に出演していたが、大人になり、大麻やヘロイン中毒に苦しんでいた。
映画などに出演する機会が少なくなっていたが、過去に人気があった有名人が出演する番組に出演するなど少しずつ活動を立て直している。写真は39歳の頃。
ジェリー・オコンネル
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スタンド・バイ・ミーの出演後は一旦学業に専念し、ニューヨーク大学へと進学する。
その後、俳優業に復帰し様々な作品に出演。写真は39歳。
キーファー・サザーランド
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スタンド・バイ・ミーで不良のリーダーのエース役で有名になったものの、その後役に恵まれず活動を続けていたが、2001年から放映開始した『24 -TWENTY FOUR-』の主人公ジャック・バウアー役が大ヒット。
2006年度エミー賞ドラマ部門で主演男優賞を受賞。写真は48歳。
まとめ
原作では、バーンはアパートの火事で死亡、テディは車の事故で死亡。
クリスは映画と同じく刺殺されています。
ホラーの帝王と呼ばれるだけあり、この作品のテーマもそもそも「死体を見に行く」ことだった。
少年らの成長や冒険に目を向けがちのこの映画ですが、随所に死の危険だったり、死を隣り合わせに感じるシーンが多々出てくる。
野宿でのコヨーテの遠吠えや、夜が明けて鹿がゴーディのすぐ近くまで来るシーンは乗り越えた先にあった生と死の紙一重の世界のような気さえします。
ロードムービーだけではなく、大冒険だけではなく、成長の物語だけではなく、生と死の大きさに触れる話(だからこそ帰ってきたゴーディ達には町が小さく見えた。)
是非、ご覧ください。
こちらが原作です!興味あれば是非ご覧ください。
スタンドバイミーの原作である、「THE BODY」は秋の作品で、四季の作品からなる短編集となっています。
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