“ステップ”を観ました。
ビジュアルから「感動させにきてるな」と思いながら鑑賞。
そんな気持ちがどうでもいいほどに泣いた。
主演山田孝之×原作重松清×監督飯塚健の最高にハートウォーミングな作品でした。
悪い人が1人もいない。
観終わった後の清々しさ。
また私のおすすめの作品が増えました。
- あらすじ
- 見どころ
- ネタバレ感想
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目次
“ステップ”
公開 | 2020年7月 日本 |
原作 | 重松清(流星ワゴン、ファミレス) |
監督 | 飯塚健(荒川アンダーザブリッジ、虹色デイズ) |
本編 | 118分 |
出演 | 山田孝之 田中里念 白鳥玉季 中野翠咲 伊藤沙莉 川栄李奈 岩松了 日高七海 角田晃広 片岡礼子 広末涼子 余貴美子 國村隼 |
“ステップ”あらすじ
主人公武田健一(山田孝之)は30歳。トップを走る営業マンでした。
結婚3年目にして妻の朋子(川栄奈々?)に病で先立たれ、一人娘の美紀(中野翠咲)と暮らしていくことを決意し、カレンダーには「再出発」と書き込みます。
男手一つで美紀を育てることになった健一は、営業の仕事からフレックスが可能な総務部に異動しました。
それでも、仕事が忙しいため美紀を保育園に預けることにしました。
保育士のケロ先生(伊藤沙莉)に託し、安心して職場に向かいました。
仕事と家庭を両立すべく奮闘する健一ですが。仕事や家事、美紀の世話など、大忙しの毎日を送っています。
義父母である義父・村松明(國村隼)と義母・美千代(余貴美子)から美紀を引き取る申し出がありましたが、健一は美紀と暮らしていくことを選択し、その判断に苦悩することもありました。
義父母や、会社の同僚・上司などたくさんの人に支えられ愛され成長していく親子の物語。
“ステップ”見どころ
原作は重松清のステップ
本作の原作は「流星ワゴン」、「ビタミンF」、「疾走」など数々の泣ける作品を世に生み出している重松清の同名作品です。
ステップは実は連載小説でした。
「恋まで、あと三歩。」と題し『中央公論』にて2007年1月号から2009年2月号に連載されていたようです。
このことから、当初はホップステップジャンプのステップの要素もふんだんに盛り込まれていたことが分かりますね。
ステップの意味
タイトルの「ステップ」には二つの意味がありました。
一つは父子家庭として、父と娘の成長を描いた「ステップ」。
もう一つはステップマザー・ステップファザー。
血のつながりのない親のこと。
今作はこっちの方がメインですね。
朋子が亡くなった後も実の親子のように寄り添い、助け合える家族です。
家族ものが見たいなぁというときには本当におススメ。
俳優陣の好演
主人公の健一を演じる山田孝之さんや、美紀を演じた三人の子役、中野翠咲さん(2歳)、白鳥玉季さん(6〜8歳)、田中里念さん(9〜12歳)も良かった。
子供ならではの生意気さや、不安な様子が伝わりました。
そして、圧倒的だったのは、タイトルの意味にも直結するステップファザー・ステップマザーを演じた余貴美子さんと國村隼さん。
2人は、健一にとっては義理の両親にあたるのですが、娘の夫という絶妙な関係性をとても見事に演じられていました。
ビールを口に運びながら話す仕草や、お父さん困ったものねと笑いながら寄り添ってくれる空気感が本当に素敵で涙をこらえきれませんでした。
娘を忘れてほしくはないけれど、いつまでも娘に囚われてほしくもないという親心が垣間見え、とても優しい気持ちにさせてもらえます。
斎藤奈々恵役の広末涼子さんも、素敵でした。健一と美紀との距離感がもどかしくて。
ラストシーンの壁の落書きに奈々恵らしき人が描かれておりほっこりしました。
健一の実の両親も出てくると良かったのですが。今作には登場しません。
ステップというタイトルに基づいた展開なので致し方ないのでしょう。
“ステップ”ネタバレ感想
家族ものの、嫌みのないキレイな話がお好きなら間違いなく泣けます。
悪い人が出てこないタイプの作品です。
だから、逆に言うと嫌いな人もいるんじゃないかなとも思いました。
話がキレイすぎると。人間はこんなんじゃないと。笑
ツイッターでは割と素直に感動された方が目に留まりました。
検索して上から3つのご意見です。
男手一つで美紀を育てる覚悟をした健一でしたが、女の子と父親の間に出来るであろう壁や、ワンオペの困難にくじけそうになることもありました。
その都度、2人を支えてくれた家族や同僚や上司、そして保育士さん。
人は一人では生きられないことを改めて教えてくれます。
そして、繋がりの大切さや、幸せの在り方など、自分にとって切っても切れない部分の話でもあるのでぐんぐん作品に引き込まれていきます。
是非ご覧になってください。
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